良いお墓の選び方
お墓は人が生きた証、大地の恵みに支えられた人間が「土に還る」場所。 お墓を通じて、生ある者は故人と語り、ありし日の姿に思いをはせます。 過去と現代、さらには未来へつながる永遠の絆として また、大自然や大いなるものへの感謝を記す心の記念碑として
良いお墓の選び方
お墓を選ぶ際、以下の点に注意されるとより良いお墓を手に入れる事ができます。
- ①彫られている字
- 字の書体に柔らか味がなかったり 彫り方が浅くて荒く、墨で誤魔化しているものがあります。 字に柔らか味があり、まるで浮き出ているようなものがいいでしょう。
- ②墓石のバランス
- 仏石がやたら大きく見えたり全体のバランスが不自然に見える場合 石の大きさを変えコストを下げている場合があります。 どっしりと安定感のある伝統的な寸法を採用されているものがいいでしょう。
- ③接合部分
- 墓石の接合部分にセメントが使われている場合、地震等によりひび割れを起こす場合があります。 地震等による破損が気になる場合、耐震性のあるシリコンシールなどで接合してあるものを選ばれるとよいでしょう。
- ④石の種類
- 国産の石は、日本の風土にあっている為、目合・硬さ・つやの落ち具合が外国産より優れ、 より長く後世に伝える事ができます。また、国産の石は長い間使われてきた為、優れた技術が蓄積されています。 外国産の石が使われるようになったのはここ最近の事で、技術も未だ確立されておらず、 国産程の耐久性があるかと言われると、まだ何ともいえない状況です。
- ⑤石のつや
- 墓石を研磨する場合1500番までで研磨を終えているものは、つやが早く褪せてしまう事もあります。 より長くつやを持たせる為には、3000番まで研磨して、バフで処理されているものを選ぶとよいでしょう。
建墓の時期について
一般的には一年以内又は、彼岸に建墓される事が多いようです。また、春・秋のお彼岸かお盆に建墓される場合もあります。 しかし、お墓を建てたいと思われた時が、ご先祖様の催促とお考えになられ、 できるだけ早い時期に計画されるとよいでしょう。
寿陵
について
元気な間にお墓をつくることを寿陵といいます。寿陵をつくると長生きするといわれますが、 これは自分が永眠する場所をあらかじめ用意することで、ゆとりと心にやすらぎを与えてくれるからでしょう。
五輪塔
について
この塔は平安後期、密教の中に生まれた供養等、墓標として僧俗の広い範囲にわたり造顕されたものです。 大日法身である宇宙の現象、森羅万象の実態を地、水、火、風、空の五輪五体に象徴している卒塔婆です。